少し前に私の環境(リグ、空中線など)について書きましたが、今日は少し設置している空中線の1つであるクリエートデザインの330Vについて。この空中線は、3.5MHz, 7MHz, 14MHz, 21MHz, 28MHz、そしてオプションで50MHzを付加することが出来るマルチバンド 短縮型V ダイポール アンテナです。エレメントの長さは11.4Mありますが、回転半径が4.1mとV型ならではのコンパクトなアンテナです。
マルチバンドというと、どのバンドも中途半端・・・のイメージがありますが、マルチエレメントのモノバンド八木と比較したらその通りで、比較したら大きな違いがあります。ただ、様々な制約の中で運用しなくてはならない私にとっては、とても使いやすいアンテナだと思います。
このクリエートデザインの330Vは、各周波数エリアごとにアンテナの付け根にあるATU内のコイル、コンデンサをリモートで切り替えることでSWRの最良点をシフトすることが出来るようになっています。コントローラーは非常に簡易なもので、こんな感じです。
使い方は、右側のLOADスイッチ、中央がチャンネルスイッチ、一番左が3.5MHzとそれ以外を切り替えるスイッチです。7MHz~では、LOADスイッチをHi固定でほぼOKです。私の使い方は、アンテナアナライザーで事前に取得したデータを元にチャンネルを切り替え、その後に手元のアンテナチューナーで調整しています。
参考までに私の自宅の環境における各バンドのSWRはこんな感じです。ちなみに、大雨&強風時に取得したもので、天気の良いときとは若干数字が違っています。
3.5MHz帯です。最良点では1.1~2位まで下がるのですが、幅は非常に狭いことがわかります。もっとも近いチャンネルに切り替え、あとはチューナー任せです。
マニュアルには、デフォルトLOADの設定をHが良いと書いてありますが、その通りの結果となっています。
14Mhz
21MHz
28MHzでは、LOADをLにした方が良い数字になっています。
広い土地買ってタワー建てて、モノバンドのアンテナを使用できれば良いのですが、中々そういうわけにはいきません。取り敢えず、使用感としては非常に満足しています。
ちなみに430MHz(15エレx 2)では、このような感じです。こんな風にはいかないですね。