2014年03月

クリエート・デザイン 330V, 330V-1A

今日はとても風の強い日ですね。天気が良いと出かけて、気持ちの良さそうな場所から波を出している人が増えますが、今日のように天候のすぐれない休日は、家から波を出す人が多いようですね。相対的には、天候の良い休日よりも、天候の悪い休日の方が混雑しているように思います。

少し前に私の環境(リグ、空中線など)について書きましたが、今日は少し設置している空中線の1つであるクリエートデザインの330Vについて。この空中線は、3.5MHz, 7MHz, 14MHz, 21MHz, 28MHz、そしてオプションで50MHzを付加することが出来るマルチバンド 短縮型V ダイポール アンテナです。エレメントの長さは11.4Mありますが、回転半径が4.1mとV型ならではのコンパクトなアンテナです。

マルチバンドというと、どのバンドも中途半端・・・のイメージがありますが、マルチエレメントのモノバンド八木と比較したらその通りで、比較したら大きな違いがあります。ただ、様々な制約の中で運用しなくてはならない私にとっては、とても使いやすいアンテナだと思います。

このクリエートデザインの330Vは、各周波数エリアごとにアンテナの付け根にあるATU内のコイル、コンデンサをリモートで切り替えることでSWRの最良点をシフトすることが出来るようになっています。コントローラーは非常に簡易なもので、こんな感じです。
DSC01419
使い方は、右側のLOADスイッチ、中央がチャンネルスイッチ、一番左が3.5MHzとそれ以外を切り替えるスイッチです。7MHz~では、LOADスイッチをHi固定でほぼOKです。私の使い方は、アンテナアナライザーで事前に取得したデータを元にチャンネルを切り替え、その後に手元のアンテナチューナーで調整しています。

参考までに私の自宅の環境における各バンドのSWRはこんな感じです。ちなみに、大雨&強風時に取得したもので、天気の良いときとは若干数字が違っています。
5
3.5MHz帯です。最良点では1.1~2位まで下がるのですが、幅は非常に狭いことがわかります。もっとも近いチャンネルに切り替え、あとはチューナー任せです。
7

マニュアルには、デフォルトLOADの設定をHが良いと書いてありますが、その通りの結果となっています。
14
14Mhz

21
21MHz

28
28MHzでは、LOADをLにした方が良い数字になっています。

広い土地買ってタワー建てて、モノバンドのアンテナを使用できれば良いのですが、中々そういうわけにはいきません。取り敢えず、使用感としては非常に満足しています。
430MHz_L
ちなみに430MHz(15エレx 2)では、このような感じです。こんな風にはいかないですね。

ルーフタワー CR30かCR18か

ここのところ仕事が忙しく自宅で趣味にいそしむ時間が全く取れません。この週末も、とあるコンテストの審査員の仕事が入っていたりと、なかなか体が休まりません。この週末のは全国から高校生が参加してのイベントなので、若い人達の元気に触れて、自分の活力にできればと思います。

ところで今日は少し自宅に建てたルーフタワーの話。今日は風が強いですね。音からも風の強さがわかります。思わず心配になりルーフタワー、アンテナを確認しましたが、取り敢えずは問題なさそうなので、安心しました。

住宅事情から誰もが立派なタワーを建てられるわけではないと思います。私も都心の住宅地なため、そうそう大それたことが出来ません。まず家族を説得する自信が無い。家族から出された条件は、とにかく目立たないこと。う~ん。アンテナは少しでも高いところに設置したい! とアマチュア無線をやる人ならだれもが思うところですが、これを実行できる人も限られていると思います。

色々検討した結果として独立したタワーではなく、ルーフタワーの選択となる人も多いのではないかと思います。私は当初CR18を検討していたのですが、最終的にはクリエートデザイン CR30にしました。これには大きく2つの理由があります。

  1. ステーの角度、それに伴うタワーの物理的な安定度。
  2. 後々CR45へのアップグレードが可能。

一番大きい理由は1つ目のステーの角度、物理的な安定度です。極端な例では、薄い板の4隅にひもを通し、4方向から引いて固定したとします。強い風が来れば、その板は不安定になります。一方で、この板を少し高くし、ひもに角度を持たせれば、下への押し下げる力が働き安定度が増します。
実際には屋根の角度、構造などパラメーターが色々とありますが、ステーの角度が浅くなるようであれば、丈のあるタワーにしてステーが45度程度になるようにした方が良いと思います。

私の自宅の場合は、4隅に2本ずつステーを張り、下側のステーが40~45度、上が60度程度となるように張ってあります。
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因みにステーは、巻付グリップを使用して固定しています。これだとネジが緩む・・とかを心配しなくて良いので安心です。電柱のステーなどで使用されているものと同じ方式ですね。業者さんに聞いたところ、NTT仕様と同じ物とのことでした。数、実績などからは安心といえるかもしれません。

リグの設置場所と配線

もともとアマチュア無線を再開することなど全く考えていなかったので、私の書斎のデスクには奥行をそれほど確保していませんでした。元々は奥行50cm、幅180cmの括り付けデスクだけ。ただ、それではあまりに狭いので拡張してL字型にしていました。しかし、アマチュア無線を始めたもんだから、50cmでは奥行が圧倒的に足りません。

デスクのL字拡張部分は、休日のDIYで自分で工作したのですが、今度は奥行50cmの手前に板を継ぎ足し90cmにしました。そして、デスクの奥に直径50mmの穴をホールソーで空け、ホールキャップをはめ、見た目を確保しました。私自身は、結構インテリアにこだわる方でして。

ちなみに、ホールソーは、ちゃちな複数のサイズの替刃がついているものではなく、一体型の使用をお薦めします。合板などの丈夫で厚さのある板では途中で刃がダメになってしまいます。

 これが私の使用したホールソー

ホールソーで穴を空けたら、ホールキャップを接着固定します。これで見た目を確保します。このホールキャップは、穴にあてるガイドと蓋とで別れています。蓋の部分は、外すこともできますし、回転させて必要なスペースを開けることもできます。
ホールキャップ

これで配線も綺麗になり、ばっちり!と思ったのですが、リグと壁の間をつめることが出来ません。
8Dの太さのケーブルが計3本。しかも、うち2本は8D-SFAなので、そう簡単に曲がりません。無理に曲げると断線などの原因になるので注意が必要です。

私としては、どうしてもリグを壁ギリギリに設置したかったので(手前のスペースを広くするため)、仕方なくL字の中継コネクタを使用することにしました。SWR、ロス色々きになったので、一応定評のある東洋コネクターのL字コネクタを使用してケーブルとリグのコネクタを直角に接続できるようにしました。
http://www.to-conne.co.jp/connector/c_products/n/CableAssembly/n.pdf
(気になるなら、中継コネクタなんか使うな!という声が聞こえてきそうですが、そこは優先順位の違いなので。)
取り敢えず、L型中継コネクタを使用する前と後を比較しました。
430MHz_L
こちらはL型中継コネクタを入れるの430MHz帯のSWRの測定結果です。

430MHz_Direct
こちらがL型中継コネクタを入れたのSWR測定結果です。

これを見る限り大きな違いは無いようです。中継コネクタを使う前は左下がり。下の方がSWRが低いのですが、L型中継コネクタを入れた後は上の方が低くなっています。この程度の違いは、測定誤差の範囲ですね。天気などでも結構変わりますし、ネジの閉め強度によっても違ったするので。

取り敢えずリグの前のスペースも広くできたので満足。なんだかんだ、物が多すぎるんだよね。27インチ、20インチのLCD、ミニタワーのPC、自作テスト用の電源(定電圧、定電流プログラマブル電源)、ファンクションジェネレーター、デジタル・オシロ、ロジックアナライザ、リグ(マイク、キー、ローテータコントローラー)、これら全てが乗ってます。書斎が広ければどうってことないんだが・・・

ルーフタワー & アンテナ

いや~ここのところ仕事が忙しくてアマチュア無線のことを考える時間すら殆どありません。元々はエンジニアで
、グローバルな仕事を一応はしていたのですが、最近はかなり違う種類の仕事をしています。ずっと現場にといわけには、周りが許してくれません。

忙しい忙しいといいつつ、実は先週ルーフタワーを建て、空中線を設置しました。計画的に進めたつもりなのですが、なんかドタバタしてしまったりと。で、せっかくなので、少し紹介したいと思います。

アンテナの引き込み口設置

ルーフタワーという言葉から既にご理解いただいている通り一軒家です。某ハウスメーカーの注文建築なのですが、壁がコンクリート、鉄骨がどこに入っているかも一見わからず。かと言って、適当に穴を開けて、鉄筋、鉄骨を切っては、強度上の大きな問題になってしまいます。そこで、壁の穴あけ、その後の処理はハウスメーカーのサービス会社、指定工務店に依頼しました。ちょっと書斎が散らかっていてお見せできないのですが、括り付けの机の袖机の中にケーブルを通すことにしました。

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この後、普通のコンセントカバーを取り付けて、中からの見た目を確保しました。

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外から見るとこのような感じです。まだカバーを付けていません。径38mmを2本と20mmを1本通してあります。取り敢えずは足りるかなと。8D-SFAであれば、合計6~7本は通せるはず。雨漏りが最も怖いので、CD管は、外が少し下になるように、またコーキングでCD管の周り含めみっちり二重、三重の処理しています。

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下から見上げるとこのような感じです。これは、パナソニック製の防雨型ジョイントボックスという製品で、詳しくはこちらになります。仕様上は、径28.1mm x 3となっていますが、38mmくらいまでは使用可能です。

ここまでは、予め指定工務店に作業いただきました。費用は5万ほどかかってしまいました。簡単だと思っていたのですが、鉄骨位置の確認から、38mm通す為の追加加工など、3人で半日ほどかかってしまい、こんなものかな。業者的も、もっと簡単に、早く終わる予定だったようです。

ルーフタワーと空中線

ここから先は、細かい解説するよりも、いっきに写真で紹介したほうが解かりやすいでしょう。
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ルーフタワーを組立始めたところです。この状態だと、まだなんか弱弱しい。

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少し形が見えてきました。私が選択したのクリエイトのCR30というルーフタワーです。
全長3m。家族の反対を押し切って設置できる、これが精一杯(涙)。

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屋根に載せたところです。太陽の光が反射して輝いています。

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ワイヤーを張って、ルーフタワーを固定。上の方では、クリエイトデザイン 330V-1 V型ダイポールを設置作業中。

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結局何を載せたかというと、以下の通りです。

ルーフタワー: クリエートデザイン CR30
ローテータ: YAESU G-1000DXA
HFアンテナ: 330V-1(V型ダイポール)
VHFアンテナ: A144S10R(10エレ×2)
UHFアンテナ: A430S15R(15エレ×2)
LNA(430MHz): 川越無線 中パワータイプ(耐圧 FM 250W, SSB 500W)

そして、今回工事いただいたのは、FTIさんです。塩野専務を中心に3名の方に作業いただきました。作業の結果には、とても安心しています。

早速、430MHz FMで数回出ましたが、まるでアマチュア無線を始めたばかりの頃のように、なぜか緊張してしまいます。う~ん。良く計算したら、25年近くぶりなんだよな・・・

SWR想定結果についても近く紹介したいと思います。取り敢えず、UHF/VHFは、平均1.2~1.3位に収まっています。HFはバンドによって差がありますが、総じて公称値を下回っているのでほっとしました。

CWの練習も。取り敢えず通勤電車の中で音楽を聴かず、CWヒアリングをしています。が、中々聞けるようになりません。歳だからだろうか。昨日、悩んだ末にまずはA1 Clubに入会してみました。CWの先輩方から、色々と教わりたいと思っています。

と言っていながら、明日から出張・・その後は、来日中の某国賓の対応をしないといけないなど、中々身体が楽になりません。明日からまた頑張ろう・・・


残作業

  • クリエートデザイン 330V-1のコントローラーデザインがあまりにも・・・なので、これを一新。ついでに、バンド切り替え毎に、自動的にモードが変わるようにしたい。
  • 私が使用しているIC-9100とLNAの連動VSEND出力との連携部分の作成(コネクタ、リレーとか、諸々準備済み)今は、本体の機能を使用して同軸給電しています。(電源電圧を重畳させて供給)これは便利なのですが、アンテナと本体の間に何も入れられません。
  • ローテータとPC連携。コントロールモジュールもオプションとして販売されていますが、これは自作します。それと、地名入力で、おおよその方向に自動的にアンテナが向くようにしたいと思います。
  • Turbo Hamlogが広く使われているようですが、私には合わないようです。なので、ハム ログ ソフトも自作予定。(プログラムを書くのは早いので。)

と、こんな感じで、1つ1つこなしていくかな。