2017年02月

Siglent SDM3055 デジタルマルチメーター

今週は飲み会が続き非常に体の重い朝でした。火曜日から金曜日まで毎日接待、お付き合いで飲み会。金曜日は仲の良い仕事仲間での飲みでしたが、金曜日含め2回が午前2時過ぎの帰宅。自業自得とは言え体が重い。しかも、風邪を引いたらしく喉が痛く、節々が痛みます。熱が出ているのかもしれません。

と思い熱を測ったら案の定、熱がありました。

今日はSiglentのデジタルマルチメーター(DMM)について少し書こうかと思います。電子工作を趣味とされる多くの方はDMMをお持ちと思います。私はこれまでハンディー型のテスターを使っていました。DMMを持っていなかったんですよね。デジタルオシロ、ファンクションジェネレータなどは持っているにも関わらず。

そこで、最近中華製電子部品を度々購入している私が中国のオンラインショップからSiglent SDM3055を購入したので紹介しようと思います。Siglentは最近非常に勢いのある中国の計測器メーカーで、スペクトラムアナライザなどはRIGOLの製品よりも評価が高いようです。

今回私は国内代理店の正規品ではなく中国のオンラインショップから購入しました。値段がかなり異なるので、故障の確立、リスクとコストを天秤にかけ中国から直接購入を選択しました。

中国のオンラインショップによっては未達の場合の補償があるので、比較的安心して購入することができます。中国のオンラインショップに注文してから納品まで、とにかく時間がかかります。今回は注文してから約1月要しました。予想通りですが箱はこんな感じになっています。

DSC01990

結構痛んでいます。中身が問題なければ私は気にしませんが肝心の中身はどうなのでしょう。
余談ですが、日本ではサーバーなどの機器納品時に箱が凹んでる、汚れているというだけで交換させるIT担当者がいるそうです。個人的には呆れてしまいます。どうせ捨てる箱になぜそこまでこだわるのか。そのような行為、求めすぎることが全てのコストを押し上げているんですよね。何事もバランスが大事だと思います。

にしても汚い。開けてみるとこのような感じです。取り敢えず中身は大丈夫そうです。

DSC01991

中身を出すと
DSC01993

DSC01996

早速書斎に設置してみました。

DSC02001
バー表示にしてみたところです。

DSC01999
見ずらいですが、上記はトレンド表示。測定結果の変動をグラフ表示することができます。電源の変動などが誤動作の原因として疑われるような場合には便利な機能ですね。

DSC02000
こちらはヒストグラム表示。トレンド表示と同様に測定結果のディストリビューションを把握するには便利だと思います。

このDMMは電圧、電流はもちろんのこと容量計測、ダイオードテストなどができます。
スペックはこんな感じです。

読み取り精度

5 1/2

DC電圧精度/年

0.015%

DC 電圧計測レンジ

200 mV ~ 1000 V

AC 電圧計測レンジ

200 mV ~ 750 V

DC 電流計測レンジ

200 μA ~ 10 A

AC 電流計測レンジ

20 mA ~ 10 A

容量計測

2 nF ~ 10000 μF

周波数計測

20 Hz ~ 100KHz

2/4-線抵抗計測

200Ω~100MΩ

周期計測

1 μs ~ 0.05 s

ダイオードテスト

固定レンジ:2.0 V

導通テスト

固定レンジ:2 kΩ

センサー計測

熱電対、RTD 温度センサー、DC 電圧, DC 電流, 抵抗(2- 4-) 周波数出力センサー、熱電対基準接点補償

演算機能

最大値、最小値、平均値、標準偏差、比較、バーチャート、棒グラフ、トレンド、dB / dBm, パス/ フェイル 等

読み取り電圧値保存

10K 読み取り計測データ

読み取り値不揮発メモリ保存

1Gb NANDフラッシュ、設定値とデータの大容量保存

最大読み取り速度

150rdgs/s

表示

4.3’’ カラーTFT—LCD,解像度 480*2722画面、中国語と英語メニュー

インターフェース

USB ホスト,USB デバイス,LAN

プログラム言語

最新マルチメータと互換のある標準SCPI コマンドセット

寸法(L x H × W)

282mm×260mm×105mm

重量

3.33Kg



手持ちのSANWA CD771と今回購入したSDM3055でプログラマブル電源の出力を測定してみました。CD771は電源の精度がCD771を上回るため問題見られず。SDM3055で測定してみると+5.000Vの出力に対して+5.0078V。どちらが正しいのだろうか。それとも、どちらもずれているのであろうか。まあ、私の自作でDMMにそこまで精度を求めないので問題ありません。

しばらく使用してみた感想としては、良い買い物をしたと思います。操作性、機能、申し分ありません。最近の中華製は以前と異なりかんり品質がよくなっていると感じます。

それにしても最近少し物を買いすぎだ・・・

はんだ吸引器

日本海側は大雪で大変なことになっていますね。私の出身地も記憶ない積雪になっていて驚くばかりです。

先日、Eagleで「gerba274xmil」を使用してバーバーデータを生成した際にunicraftやP版.COMで指定されているアウトラインのファイルが出力されない問題について書きました。結論としては、シルク面にアウトラインデータが含まれているのでOKでした。

最もOutlineファイルは手続きの問題なので気にするほどのことではないのですが、出来上がってきた基板がバグだらけだったことに凹み中です。

  • 4隅のネジ穴の1つの位置がずれていた。
  • DC/DCコンバーターのピン位置が逆だった。自分で作成した部品ライブラリにミスあり。
  • DCジャックのピン穴が長穴カットされていなかった。自分で作成した部品ライブラリにミスあり。
  • 1か所ダイオードの向きが逆だったため、基板上不思議な配線になっていた。動作上の問題はない。
  • MCLR/VPP (PIC) の切り替えスイッチ、もしくはDIPピンを入れるのを忘れていた。
  • 電源周りのSMDコンデンササイズを間違えていた。2012サイズを0806としていた。ただし、なんとかはんだ付けは可能。

よくもまあこれだけミスをしたものです。正直これだけミスしたのは初めてです。
発注前にきちんと確認しないと駄目ですね。(当たり前。。。)

これらのミスに気づきながらも何とかしようと基板に部品を無理して実装しようとしたのですが、結局どうにもならず、高めの部品を外すことにしました。手動式のはんだ吸引機、はんだ吸取線を使いながら頑張ったのですが、一苦労。結局、電動のはんだ吸引器を購入しました。
これまでも部品の取り外しを度々していましたが、全てはんだの吸取りは全て手動でやっていました。が、今回はうまく外れず「はんだ吸引器」を思わずポチっと。


白光(HAKKO) はんだ吸取器 FR300-81

DSC01986

正直、もっと早く購入しておけば良かったと思いました。とにかく部品外しが楽。これまでの苦労がなんだったのか。電子工作を趣味とし、且つ部品の取り外しを行うことがある人は必須アイテムだと思いました。

Eagleが完全にサブスクリプションモデルに移行している

ちょっとびっくり。Eagleがサブスクリプションモデルに完全移行していました。
これまでであれば、ホビー目的の無償、そして対応基板サイズなどが大きい安めの価格設定がありましたが、無くなっている。いや、"EAGLE Standard"がそれで、業務利用が"EAGLE Premium"なのだろうか。
http://www.autodesk.com/products/eagle/subscribe

schemati sheetsでコンポーネント単位の回路を管理していると無償版だと厳しい。かといって、16,200円/1年は考えてしまう金額。ソフトウエアもサービスモデルへどんどん移行していく。