アマチュア無線を20年ぶりに再開すると、以前であれば簡単、わかりきったことが、結構そうでもなくなっています。高校、大学で学んだ事でも、使わないと忘れてしまうのと同じですね。しかも、無線局を開局しようとすると、小さい事に悩み、迷ってしまう箇所があったりします。そこで、今日はアマチュア無線の開局申請書の書き方について少し書きたいと思います。(書いておけば、きっと役立ったと思ってくれる人もいるかな・・・と)

アマチュア無線局の開局申請の方法には二通りあります。1つは従来通り紙に書いて申請する方法。もう1つは、電子申請です。今回は、紙による申請方法についてです。

日本アマチュア無線連盟では、「アマチュア局個人・社団開局用紙」840円、「アマチュア局再免許用紙」390円で販売しています。この用紙には、申請方法を親切に書いたガイド、申請用紙が付属してきます。しかし、なぜか有料で販売しています。アマチュア無線人口を増やす活動を一方で行いながら、これが有料というのは、微妙です。しかも、申請書フォーム、そして親切でないにしても、記入方法などのガイドは総務省のページからダウロードできるにも関わらず。

そこで、総務省の記入例の不足分を補うオリジナル記入例を作成してみました。あくまで記入サンプルですので、最終確認はご自身で行ってください。(記入内容、及びその結果については責任を負えません。)

「無線局事項書及び工事設計書」の記入例です。
開局申請書記入例

「工事設計書」の記入例です。
工事設計書記入例

「前納申出書」の記入例です。
前納申出書

旧コールサインの使用を希望する場合は、「無線局事項書及び工事設計書」の備考欄に、「旧コールサイン希望」と記載し、旧コールサインも記載します。旧コールサインを希望する場合は、そのコールサインを使用していた事を証明しなくてはなりません。以前使用していたコールサインを記載した無線局免許状の写しがあれば、それを同封します。無い場合は、日本アマチュア無線連盟に「旧コールサイン調査依頼書」を送付し、その使用を証明してもらうことになります。

旧コールサインの復活手続きを行う前に、重要な事が1つあります。それは、そのコールサインが再割り当てされていないことの確認です。コールサイン(呼出符号)が使用されているかどうかを確認するには、総務省の「無線局等情報検索」を活用します。このサービスは、呼出符号、その他のパラメーターで無線局の検索ができるサービスです。まずは、「無線局等情報検索」にアクセスし、「無線局等情報検索」をクリックします。そして、以前使用していた旧コールサイン(呼出符号)を入力し、検索します。

ZIP
申請書を送付する際の封筒(長形3号)、返信用封筒(長形3号)のテンプレート、記入例などをセットにしたものが、こちらです。記入方法に迷ったら参考にしてみてください。

何も見つからなければ、そのコールサインは復活させることが出来ます。自分しか使用していないコールサインを使用したい場合は、是非旧コールサインで開局してください。アマチュア無線における、ある種のアイデンティティですから。