CNC

CNCでケース工作 - MRC-1

皆さん今晩は。購入後あまり活用していなかったCNCを最近ようやく頻繁に使用するようになってきました。使うために購入したCNCを使用せずに放置というのは、そもそもどうなんだろうと思わなくもないですが。

私が1年ほど前に購入したのはオリジナルマインドのKitmill SR200。これにはUSBCNCというソフトウェアが付属していて、私はこのソフトウェアを気に入って使用しています。元はEdingCNCのソフトウェア付きコントローラーをオリジナルマインドが販売しているのですが、私が購入したモデルはプローブ(正確な高さを測る)に対応していませんでした。当初は基板をCNCで作成できればと思っていたのですが、プローブが無いので思った通りに基板を切削できないのです。ダイヤルゲージ、テストインジケーターでリニアガイドなどの平行を+-0.02mmくらいまで追い込んでますが、下敷きや生基板の凹凸の影響を無視できません。5cm四方程度ならキレイに切削できますが、10cm四方になると少し辛くなってきます。これいを超えるとかなり難しい。

早い話が、当初の基板切削に苦労し(挫折?)、かと言って他のものを切削するモチベーションもなく、しばらく眠っていました。

色々と切削しはじめると意味もなく何かを削りたくなります。今回は、ローテータ コントローラーのMRC-1のケースを作成してみました。元々ケースに入っていますが、高級感が全く無く、自分のシャックでは今一つ浮いている存在だったからです。

先日のマイク切り替え器に続いて同じケースでMRC-1のケースを作成(切削)してみました。

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写真でべとついているように見えるのは切削オイルを使用しているからです。金属を削る際に切削オイルを使用するのと、しようしないのとでは大違いです。CNCで削るときは勿論ですが、手でタップを切るような時にも、切削オイルを使用するのとしないのとでは全く違います。

私が主に使用しているのは下記に2つです。
赤は塩素系なので、塩素を苦手とするものへの使用は避けた方が良いでしょう。ただし、切れ味とスムースさは抜群です。商品の謳い文句は、「豆腐のように切れる」です。ちょっと言いすぎですが、確かに使うのと、使わないのとでは段違いです。

一方で、緑は塩素を使用していないため、対象問わず安心して使用できます。ただ、赤と比較すると切れ味がかなり落ちます。一般的な切削オイルと変わらない気がします。
BASARA ステンコロリン 緑 (塩素フリー)
BASARA ステンコロリン 赤


こちらの写真はMRC-1の後ろ側のパネルを切削しているところです。
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あとは、MRC-1の中身を新しいケースに移植して完成。

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アルミ押し出しのケースの方が重量感も雰囲気もあり良いですね。
最近のスタートアップ、ベンチャーはオシャレなオフィスを造りますが、これは人材獲得のためであったりします。アマチュア無線実行を増やすためには、1つ1つもう少しデザインに拘ったモノが増える必要があるような気がします。デザイン的に今一つなものが多すぎます。

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Eding CNCからCNC310という新しいコントローラーが出ていて、機能も充実していて買おうかどうか迷っています。これはコントローラーなので、ステッピングモーターのドライバなど追加で用意しなくてはいけません。この際だから、ステッピングモータードライバー基板を作ってしまほうか。
秋月電子でサンケン SLA7083MPRが450円で買える。モーター制御も2SK3377あたりで安く仕上げられると思うので。

一方でPWM出力にも対応しているCNC720も気になって仕方がない。中華製の安いレーザーCNCがあるのですが、このレーザーをSR200に統合したい。PWM出力があれば、それが可能なので。

ブレークアウトを兼ねたドライバ基板を作成したら欲しい人いるだろうか。いるなら多めに作るのだけど。

CNCでケース工作 - マイク切替器

皆さん今晩は。みなさんはマイクの切り替えはどうされているのでしょう。無線機ごとにマイクを用意しているのでしょうか。それとも市販のマイク切り替え器を使用されているのでしょうか。

私はどうしても4台ほど接続できる切り替え器が欲しく、この週末に自作しました。

まず使用した部材は下記の通り。

東京測定器材 ロータリースイッチ RS400N4-8-5AP
8回路5接点ノンショート

以前はアルプスが多回路のロータリースイッチを製造していましたが、売れないのかディスコン、現在は入手できなくなっています。色々探して見つけたのが、東京測定機材のロータリースイッチです。
配線の全てを切り替えたかったので、この多回路ロータリースイッチを選択しました。

タカチ電機工業  EX14-5-14BB
ケース EX14-5-14BB

アルミ押し出しケースで見た目が結構よいです。加えて、パネル面が独立しているため、加工性が非常に高く自作派に向いているのではないでしょうか。

このほか、マイクコネクタ (8P)、ロータリースイッチハンドルなどを購入。

まずパネルにロータリースイッチを設置する穴を開けて、ついでにチャンネルを刻印します。
オリジナルマインドのKitMill SR200 にコントローラー TRA150を接続して使用しています。
穴、文字のデザイン、設計はCut2Dというソフトウェアを使用しています。穴開け、刻印だけならAutoCADなどを使用するよりも簡単です。手で作業するよりも正確に穴あけができるので非常に楽です。

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刻印も市販製品のようなキレイにできるので、私としてはこれだけでも満足です。
レベリングを正しく行わないと文字はキレイに削れません。今回はいい加減に調整したために、「MIC SWITCHER」があまりキレイに削れませんでしたが、許容範囲かな。

「0」とはなんだと思われた方もいらっしゃると思うのですが、「0」は無接続。どの無線機にも繋がっていない状態です。
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同様にマイク接続(背面)も削っていきます。
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穴あけを終えたらロータリースイッチを取付します。
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正面から見るとこのような感じ。結構いい感じです。
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MICコネクタを取付。無線機とはオス・オスケーブルで接続します。
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あとは配線をして蓋を締めて出来上がりです。
ふかずに写真を撮ったため手油が目立ちます。ふけばよかった。
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みなさんもMIC切替器、自作してみませんか。削って配線するだけなのでとても簡単にできます。