1級、2級ハム受験と試験勉強

第一級及び第二級アマチュア無線技士国家試験

あけましておめでとうございます。

昨年はあまりブログを更新できませんでしたが、前回書いたようにできる限り趣味に時間を割き、ブログの交信も行っていきたいと思います。

私がこのブログを書き始めたきっかけは第一級及び第二級アマチュア無線技士の資格の取得を考えはじめ、そのえ勉強メモ代わりに書き始めたのがきっかけでした。今ではこのアマチュア無線といえば平均年齢が高く、すでに高齢者の趣味とみられ始めているような気すらします。既にそう見られているのかもしれません。

そのような状況の中で少しでも多くの人にアマチュア無線の魅力を感じていただき、第一級及び第二級アマチュア無線技士を含む資格取得を目指す方々の助けになればと思い、つい先日2017年の目標として掲げたアマチュア無線の個人的なWebサイトを立ち上げました。


まだまだ試行的なサイトですが興味のある方はアクセスしてみてください。

ちょいテクおやじ備忘録
http://cqham.jp/

試しにDXCCJCCを検索できるページなども作ってみました。今日作り始めたばかりなのでブランクページが多いですが、試験勉強に関連する内容については一通り記載したつもりです。

1級、2級の取得を目指す人は4月の試験を目指して勉強を始めるには良いタイミングではないかと思います。1級、2級を目指して勉強をはじめると同時に、2月の申込を忘れないようにしましょう。

1級、2級免許の勉強メモ(暗記帳)

しばらく前に私が何をきっかけに1級、2級の免許を取ろうと思ったのか、どのように勉強をしたのかなどを書きましたが、今日は勉強していた時に作成したある種の暗記帳を共有したいと思います。

暗記帳は3つから構成されています。1つはモールス信号暗記用、もう1つは法規暗記用、最後の1つは無線工学の公式などをまとめたものです。

PDFのところどころが赤文字になっているのは、学生ご用達のチェックシートで書いてある内容を見えなくできるようにするためです。私は、子供が使用していたものを参考に近くの文具屋で購入しました。

 
※ ゼブラのチェックシート

法規はひたすら暗記です。無線工学も問題を解くためには公式を頭に叩き込んでいなくてはなりません。公式だけを見ても覚えられませんから、まずは先日書いた通りに一通り目を通し、おおよそを理解した後に公式の暗記に時間を割くようにしてください。最初から公式を覚えようとしても、その公式をどのような目的でどのように使うのかを理解していなくては、記憶の効率も大幅に下がってしまいます。

ZIP
1級、2級アマチュア無線勉強の為の暗記帳

第一級、第二級アマチュア無線技士の免許受け取りました。

数日前、遅く帰ったら第一級、第二級アマチュア無線技士の免許が送付されていました。申請書類を送付する際に返送用封筒を入れるのですが、私は普通に80円切手のみを貼りました。さすがに免許なので、案内にも簡易書留&必要額の切手と書いてありましたが、けちりましたが無事に届いたので結果OKです。

以前書いたように、私は1級、2級の二つを土日連続で受験しました。結果、両方合格できたのですが、そこで少し迷いました。大は小を兼ねるということで、1級のみ手続きするか、それとも2級も手続きするかどうかを。せっかく受験したので、結局両方手続きすることにしたのですが、ここでまた悩みました。1級と2級、申請書は別々に送付するべきか、一緒に送付して返送用封筒も一つで問題ないのか。

これまた結局、それぞれ別々に送付し、返送用封筒もそれぞれに入れたところ、1級、2級の免許が一緒に、しかも返送用封筒が1つは当然未使用の状態で入れられて戻ってきました。担当者レベルではきちんと統合、一括処理していただけていたのですね。少し驚きつつ、ちゃんと仕事しているなと思ったのでした。
それにしても、かなり早く免許が送られてきました。色々とブログなどを拝見していると多くの方が1月後と書いていらっしゃいます。
私の場合は・・・

  • 合格を確信した時点で申請書類など準備をしておいた。
  • Web発表の翌日に、通勤途中で少し寄り道して関東総合通信局を担当しているであろう郵便局で送付した。(通勤途中、且つその郵便局が駅の目の前だったので)

少しでも早起きして、誰よりも早く行動することが、結果として多くの時間、コストを節約する。と常に考えているのですが、もしかしたらぎりぎり昨年中に処理を開始してもらえたのかもしれません。

免許

これが受け取った免許証です。発行者が関東総合通信局長ではなく、総務大臣となっています。
意外と感動が無いな・・・

第1級アマチュア無線技士、第2級アマチュア無線技士 試験勉強、そして受験

「勉強はじめ」では、本格的に第1級、第2級アマチュア無線技士の受験勉強をする上で前提となる知識の確認、リフレッシュに役立つ書籍をそれぞれの段階に合わせて紹介しました。それではいよいよ1級、2級の合格を目指した勉強について書きたいと思います。と、ここまで引っ張ってきましたが、やることはいたって単純です。理屈を理解できるまで、解けない問題が無くなるまで問題集を繰り返すことに尽きます。ただ、どのようにして理屈を理解できるようにするかがポイントとなるわけです。普通に問題集に向き合っていても、書いてある解法が必ずしも単純、解かりやすいものとは限りません。読んでいて、「なぜ、わざわざこんな難しい解き方をするのだろう?」と思うことも。ただ、幸運なことに、複数の問題集と解法を紹介しているWebサイトなどを参照することで、これらの問題を自力で乗り越えることが出来ます。特にtake103kota2さんがブログでまとめている解法などはとても解かりやすく、理解を助けてくれるものだと思います。私も幾つかの問題で大変助けられました。

1級、2級の試験勉強は無線工学が8割、法規が2割くらいだと思います。残念ながら1級、2級の無線工学は、丸暗記だけでは合格を確実なものとすることは出来ません。やはり理屈を理解し、過去に類似した内容で出題されていない新しい問題、または変更が加えられた問題であっても対応できる力を身に着けてこそ自信がつき、試験本番で落ち着いて取り組むことが出来ます。また、合格後の自作などへの楽しみにつながります。私自身が実際に行った勉強方法は、このような感じです。

  1. 基礎からよくわかる無線工学―第1級・第2級アマチュア無線技士国家試験準拠 」を最初から最後まで通しで読む。過去問がところどころ掲載されていますが、それら全て何度やっても正解できるようにする。(解法がわかっていても、必ず書いて計算し答を出すことで、理解、記憶を定着させました。)
  2. 第1級ハム国家試験問題集 2016/2017年版: アマチュア無線技士国家試験」の法規を先に通しで解きました。当然、多くの問題は正解できません。まずは、通しで1回。まずは、これでなんとなく脳みそに法規の内容をなじませます。
  3. 次に無線工学の章を同様に最初から最後まで、解けない問題はそのままに最後まで進めます。「基礎からわかる無線工学」を終えているので、かなりの割合で正解できると思います。
  4. 再度「第1級ハム国家試験問題集2013/2014年 受験用: アマチュア無線技士国家試験」を最初から最後まで進めます。ただし。2回目は「解説・無線工学 2016/2017年版: 第1級・第2級アマチュア無線技士国家試験用 」を参照しながらでも、少なくともその時は理解したつもりで解答を導きだせるようにします。3回目からは、解けなかった問題には印をつけ、印をつけた問題が無くなるまで、繰り返します。

※ 通勤の合間などに、法規の問題集を繰り返します。


最後に、「第一級アマチュア無線技士試験問題集 (合格精選400題) 」に取り組みます。この時点で解けない問題は殆どないと思います。しかし、過去問のまとめ方の傾向が異なるため、戸惑う箇所があるかもしれません。そのような問題も、同様に何度やっても解けるようにします。


私の場合は、なるべく毎日1時間机に向かって勉強するようにしました。机に向かえない日もありましたが、おおよそ週3~5日、約1か月の勉強で1級、2級共に1回で、自己採点では1~2問間違えた程度で合格することが出来ました。


受験方法

日本無線協会のホームページから試験の申込案内を参照できます。第一級及び第二級アマチュア無線技士国家試験は申込受付期間が決まっています。通常、毎年1月、6月、10月の約20日間、試験がその約2か月後となっています。試験日の2~3週間ほど前にこのような受験票が送付されてきます。受験当日は、筆記用具と受験票を持参します。
通常試験は土曜日、日曜日に実施され、翌火曜日には問題と解答が日本無線協会のWebページ上で公開されます。問題用紙は持ち帰れますので、問題用紙に自分の解答をメモしておくことで、自己採点が出来ます。ですので、翌火曜日には合否がわかることになります。(自己採点に誤りが無い限り。)

アマチュア無線受験票

合格発表
試験会場で合格発表日を教えてくれます。日本無線協会のWebページは、HTTPヘッダーのタイムスタンプが更新されなかったりします。そのため、公開直前に同ページアクセスすると、合格発表されていても「現在行っている合格発表はありません。」と表示されてしまいます。その場合は、ブラウザ上で表示の更新を行うことで確認することが出来ます。私はこれに気付かず、合否確認が1日遅れました。Web発表からおおよそ2日程度すると以下のような結果通知が送付されてきます。

合格通知

皆さんも是非、第1級アマチュア無線技士を目指してみてください。

第1級アマチュア無線技士、第2級アマチュア無線技士 勉強はじめ

先日3級アマチュア無線技士の取得について書きましたが、1級、2級の取得について自分の経験踏まえて書きたいと思います。

私が1級、2級アマチュア無線技士を目指すきっかけとなったのは3級の短縮コース(養成講座)を受講した際の講師の先生がしきりに1級、2級の良さ、違いを力説されていたことと、3級の養成講座があまりにも3級の資格を取らせ、アマチュア無線人口をただ増やす為だけのような内容に大いに落胆した為です。短縮コースとはいえ、ある程度無線工学、電気物理の知識をリフレッシュできることを期待していただけに、非常に残念に思ったものです。
「これで良いのか?」と、1級、2級を取ることを決意したのが昨年2013年の9月のことです。そう、実は今この時点では、合格通知を受け取り、無線従事者免許申請の手続きを行ったばかりで、まだ免許を受け取っていません。(汗 そのうちコールサイン復活などについても書こうと思います。

さて、本題の1級、2級アマチュア無線技士の合格の為の勉強方法についてです。1級、2級ともに無線工学と法規の2つを勉強しなくてはなりません。このうち、比較的力技(暗記)で対処できるのが、法規、そして無線工学の2~3割です。無線工学においては、数学、電気物理の知識をどの程度持っているかによって、どこから始めるか、必要な勉強時間が大きく異なってきます。私は理系出身なのですが、昔に学んだ指数関数、三角関数、対数などほとんど忘れてしまっていました。何を言おうとしているかというと、人ぞれぞれどの程度覚えているか、学生の頃に何を専攻したかによってスタート地点が異なるということです。


数学の基礎知識のリフレッシュからのスタート
三角関数、対数関数、ベクトルなど無線工学で必要となる数学の知識からリフレッシュしたい方は、以下の3冊をお薦めします。元々アマチュア無線の勉強の為に購入したのではなく、子供たちに「お父さんは(数学は)絶対に負けない!解らないことがあればいつでも教えてやる!」などと言っていた手前、復習を目的にこっそりと購入したのがこの3冊です。これが図解含めよく纏められていて、ほぼ当時の状態に戻ることが出来ました。理系出身の人であれば、斜め読みするだけでOKだと思います。アマチュア無線の無線工学で求められる数学は、この3冊でリフレッシュできるでしょう。

    

「これでわかる数学I+A」~「これでわかる数学III+C」 (文英堂)

電気回路の基礎からのスタート
「いや~、私はまだまだそんな衰えていないよ」という方、且つ電気物理を学んできていない方は、こちらを最初に一読すると良いと思います。
 
「図解でわかる はじめての電気回路」 大熊 康弘 著 (技術評論社)

1級、2級を受験する方を対象とした本、Webサイトは、いずれもあまり親切な内容とは言い難く、「もう少し親切に書けないのかな?」と思うものが多くあります。その点、この本は電気回路の基礎を解かりやすく、学ぶ側の立場に立った1冊だと思います。「(たぶん・・・)電気回路の基礎はおおよそ理解している」つもりの方も、この1冊を手元に置いておくことで、役に立つことがあると思います。(専門学校、大学で電気物理を学んできている人は不要な一冊です。)

無線工学の基礎からのスタート
「電気物理は学んだけれど、ほとんど覚えていない」という理系出身の方は、ここからのスタートでも問題ないと思います。

「基礎からよくわかる無線工学―第1級・第2級アマチュア無線技士国家試験準拠」 吉川 忠久 著 (CQ出版社)
この本には、ポイント、ポイントで過去に主題された問題が出てきます。まずは、これらの問題を解きながら、まずは最後まで読み、解き進めてください。年齢にもよりますが、一度読み、解き進めても、終わるころには最初の方の内容を忘れてしまっていたりします。少なくとも私と同じ40代後半、50代はそうでしょう。まずは、忘れてしまっている部分がほとんど無くなるまで繰り返してください。
ただ、この後紹介する問題集を進めるうえで最低限の知識を身に着けるのには十分約に立ちますが、この1冊だけでは合格への確信を得ることはできません。急がば回れ、まずはこの参考書、兼問題集に向き合いましょう。


続きはまた今度・・・